何年か前にオーバーホールした Ｉ君のカワサキＺ１０００Ｒ２ですが、コレまでに数回 完全にオーバーヒートさせた経歴があります。
Ｉ 君「最近オイルが減るんですよね～」 私「多分バルブステムシールが黒コゲだと思うよ。オイルランプが点くまでヒートさせた事が何度もあるでしょ？」 という事でヘッドを外しました。
ヘッドをばらばらにして燃焼室とバルブのカーボンを落します。 バルブはこの後リフェイスします。
茶色く変色している部分も有る熱の入りまくったヘッドなので歪のチェックも行います。 今回は大丈夫でした。
ダメなら隙間が見えるようになっています。 コレは無いですね。
バルブステムシールは予想通り！ しわしわのカチコチになっています。 コレを交換すればオイル下がりは収まります。 Ｉ 君これからはオーバーヒートには気をつけようね！
バルブシートカットと擦り合せをして完成。 組み込みます。
組み立てて、クラッチを握ってみたら、ゴリゴリしていたのでレリーズ周りを洗浄、給油しておきました。 コレで、快適クラッチに戻りました！
時々勘違いしている方もいらっしゃるので一応書いておきますが、オイルクーラーが付いていても風が当たって冷やされない限り、オイルは冷えません。 まして、シリンダーヘッドのエキゾースト側
はオイルクーラーで風が当たりにくくなっているので、凄い温度になってしまいます。 すると！漏れなくこういうバルブステムシールに変身してマフラーから煙を噴き始めます。 気をつけましょうね～
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