2016年7月22日金曜日

KさんのカワサキZ1000Mk2 エンジンオーバーホール その1


 Kさんが 自分のZ用にヤフオクでエンジンを買ってきました。 以前からオーバーホールを頼まれていたのですが、移転話が持ち上がって延び延びになっていました。



 外観は右側のフィンがちょっと?なだけで、ざっと見た感じは悪くなさそうです。 


 カムカバーを開けてみるとカムチェーンのトップアイドラーがZ1000用です。途中開けているようですね。


 カムシャフトのジャーナルは少しカジリ気味です。 とは言え最近開けたエンジンのカムではマシな方です。 ガジガジにかじっている物も多いですからね。


 プラグは焼けがデタラメです。 多分、エンジンを販売した方がエンジンを始動させる為に交換したものの掛からなかった と言った感じでしょうか? 


 ヘッドをはずしてみました。 ひっくり返してみたら 「あれ?これLTDのエンジンですね」 でも、私もKさんもそういう事はあまり気にしないので問題無しです。 第一、KさんのバイクはZ1RのZ1000Mk2仕様という今じゃ考えられない(失礼!)仕様です。 でも、昔は(Kさんは30年近く乗っています)そういう仕様が結構有ったんです。 Z1Rが珍しかったから。 ほとんどがZ750FXベースでしたけどね。


 ピストントップは、真っ黒な所と油まみれの所が混在しています。 でも、シリンダーに傷も見えないし悪くない状況です。


 燃焼室は油まみれ。 でも、コレくらい全然普通です! それより、ガスケットが当たっていた部分が腐食、エグレがでています。面研磨が必要ですね。


1本プラグホールのねじが抜けています。 ヘリサートを入れて修理ですね。
とはいえ パッと見の確認での問題点はコレだけ。 今の所意外に悪くないですね。


 バルブを外してステムシールを確認。 純正ではないですが交換されています。 あまり硬くなっていないので、エンジンを開けてからあまり走っていない(走れなかった?)様です。 
 Kさんの考えはシリンダーとヘッドを直せばいいという考えだったんですが、 私が嫌~な予感がするので全部分解させてもらう事にしました。  その2に続きます。


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