2017年1月28日土曜日

カワサキZ1100GP 修理 その2


 フレーム修正から戻ってきたZ1100GPのエンジンマウントラバーを交換です。




 エンジンを浮かせて古いダンパーゴムを外します。 古いものは痩せているのでスルスルと手で外せます。 


 新しいダンパーゴムを叩き込んで挿入。 これで、不快な振動も減るはずです。


 次にスプロケット、チェーンを交換しますが、このセンターボルトが物凄いトルクで閉まっていて外れない外れない! しょうがないのでSNAP-ONを呼んで90cmもの長さのブレイカーバーを買って回しました。(これは先日のGSX-S1000のリヤアクスルナットが固くて外れなかったときにも活躍しました)いまだに630チェーンが付いていたのは、もしかして外せなかったからじゃないでしょうかね?


 フロントスプロケットが外れたところで、リヤホイールを外しました。 スプロケットダンパーはつぶれて、ガタガタ。 ホイールのペンキを塗るために一緒に金色になってしまっているのが情けない、、、 ベアリングの周りの色解りますでしょうか?


 こっちのベアリングも、、、このカッパーグリスが各部にこれでもか!!!という位塗りたくってあります。 なんでしょうね~


 こちら面は古いグリスのままです。 う~ん なんだかな~ もちろんこの後ダンパー、ベアリングは全て交換しました。 


 いにしえの630チェーン、スプロケットはこれでお別れ。 ご苦労様でした。


 次はリヤキャリパーのオーバーホール。 


 ピストンを外すと、軽く錆が出ていますが、奥になる部分なので研磨をして済ませました。 しばらくは使えるのと、後でキャリパー自体が交換になる可能性もありますからね。


 ですが、シール類はもちろん交換します。


 でも、交換前にキャリパーを清掃です。 年式的に大体こんな状態です。 ZX9R修理のブログで書きましたが、鉄ピストン アルミボデイの場合、絶対にこうなります。いわゆる電解が原因なんですがブレーキフルードが変質してこうなります。 定期的なフルード交換と、オーバーホールは絶対に必要です。



 すべて奇麗にして、新しいシールと研磨したピストンを組み込みます。


 中古車を買ってきたら、まずはこういう部分を点検修理しないとそのバイクのきちんとした評価は出来ません。ノーマルはダメだ!っていう方もいますが、そういう方のほとんどが ”ダメになっているノーマル” に乗っているからで、きちんと修理、整備されている車両はなかなかイイですよ~ 間違いなく走りも、押し歩きも、軽くなります。  
 あれ?自分のバイクも? と思った方は是非 ご用命ください!  その3に続きます。

 横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスター、ビューエルをメインに 修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。新店舗では車両販売も始めますので、欲しい車両がある方は是非お問合せ下さい。

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