半年ほど前にZ1100GPのZ1100R仕様を購入したという Sさんが当店に車体の相談に来てくださいました。
一番直したいのがこのセパレートハンドルという事で、当店のトップブリッジに交換したいという事です。 うれしいですね~ ブログでしかご紹介していないのですが探し出してくれたんですね!
でもよく見てください。これ、プラスティックのカバーを外しただけの状態なんですが、ハンドルストッパーが入っていないんです。 よく半年間ハンドルが回らず乗れてましたね~ 普通に考えるとブレーキング時に回ってしまいます。
他もちょっと見て回ると、、、あれ、ボルトが入ってませんね~ 回転方向で良かったですね。下についていたらキャリパーが回っています。
ここも、入っているはずのU型ワッシャーが入っていません。 これ以前にも書いたんですが、入っていない車両がかなりあります。 ボルトのネジ山を使い切ってナットが締めてあったのですが、締め切らない為にエンジンが微妙に動きます。 Sさんにお聞きすると、真っ直ぐ走るのも怖いし、うまく曲がれないとの事。 それはそうでしょうね~
全体を点検して見積もりさせていただく事としてお預かりしました。
後日、外装を全てはずしてみました。
バッテリー液が漏れているのでしょうか?錆でしょうか? 白い粉が付いています。
Z1100GPは配線の取り回しが元々綺麗に出来ていないのですが、この車両は破壊作業も行われています。
正直電気系は総取り換えが無難ですね~。 US仕様なので配線が偉く面倒な事になっているのと、元がインジェクションなのにキャブに交換しているために大量に余った配線が存在しています。
テープでぐるぐる巻きにして放置してある所が散見できます。
イグニッションコイルも割れています。 ステーも割れていました。
イグナイター以外は外して捨てます。 綺麗な取り回しや電装プレートはともかく、全て入れ替えの見積もりになりますね。
スプロケットのロックもおかしな取り付けです。 全く分かっていない人が組んだんでしょうね~ チェーンもズルズルの630なので交換したいと思います。 ステーターコイルの配線も黒焦げですね。 セルも古いままです。 サイドスタンドスイッチも外しましょう。
駄目な部分を外してしまったら、スッキリしました!
ブリーザーホースも折れた状態で付いていました。 う~ん、、、、
フレームのある部分が盛大に曲がっていますし、エンジンマウントも曲がっているので、フレームも曲がっていますね。 正直このバイクが酷いというより テキトーな修理で35年を過ごしてきた車両はこんな状態が普通と言えます。
判りやすく説明すると35年前の乗用車で普通に乗れている車はありますか? 有るとしたら、それはきちんと修理して大切にされてきている車だとと思いますよ~
見積もりを済ませて説明したところ、その内容プラスリヤサス、フォークも直すという事になりました。 トップブリッジ交換が大変なことになってきました、、、、 その2に続く
横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスター、ビューエルをメインに 修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。新店舗では車両販売も始めますので、欲しい車両がある方は是非お問合せ下さい。
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