2020年9月26日土曜日

kawasaki GPZ1100  フレーム修正とDYMAG取り付け

 

 kawasaki  GPZ1100 にお乗りのKさんからDYMAGホイール取り付けを依頼されました。

ですが、先ずはフレームの曲がりを測定の為 治具に固定します。


 前後ホイールとステムを外して準備完了。 

 
 DYMAGの取り付けは以前から頼まれていたのですが、このストッパーの状態を見たら ちょっと心配になりまして、ベアリング交換も行うので 同時に採寸 測定も含めてお受けしますという事になった次第です。


 実際測定してみると極めて正常な状態。 転倒後?きちんと修復なされていたようです。

 これで一安心! ステムベアリングを交換して元に戻しましょう。スイングアームも曲がり 捻じれは有りませんでした。

  

  630チェーンが付いていたこの車両ですが、次は530化です。 スプロケット周りは綺麗に洗浄してスプロケットの位置関係(チェーンライン)を計測したのち 仮組して工場から店舗に移動します。


 フロントフォークをオーバーホール。スプリングを交換後、リヤサスを外しました。
 こちらは数か月前にオーバーホールを済ませてプリロードがどこまで掛かるか確認していたのですが、結果 レートが足りていないことが発覚。リヤもスプリング交換となりました。


 そしてキャリパーのオーバーホール。



 洗浄してから並べてみると、あれ? キャリパーのマークが違う! フロントの右側が変えて有るのは以前の転倒?事故?の際に壊れたのでしょうか?
 

 右前のディスクローターが曲がっていたので、サンスター製に交換。 曲がっていたことにオーナーが気付いていなかったのが??ですが、ホイールが変わるのにそのままは あり得ませんからね。 ホイールはカラー、メーターギヤ両方 小加工できちんとセンターに。


 キャリパーを組み立てて、フロント用パッドは純正を組み付け。 


 完成です。 GPZ1100はDYMAGが似合いますね~ 改造した感が無いけど(笑)
 ハンドルは750の物を使い、マスターシリンダーはBREMBO RCS にしました。


 最初の段階ではディスクローター、キャリパーも変える野望をお持ちのKさんでしたが、今回の予算ではちょっと無理だったので、お勧めしたのがこの組み合わせ。 
 
 オーバーホールしたキャリパーに新しいディスクローター、パッド、ブレンボマスターです。 ブレーキホースは元から付いていたので、ノーマルキャリパーの性能を引き出すためにマスターシリンダー交換です。
 
 レートアップしたスプリング、アンチノーズダイブを外して減衰も変更したフロントフォーク、ラジアルタイヤ、軽いホイール という組み合わせだと 過不足なく使えるブレーキとなります。 「こんなに効くの?」と 走らせたオーナーさんも驚いていました。


 フロントももちろん、リア回りも全て採寸してホイールセンター、チェーンライン共にアライメントはキッチリ出して有ります。
スプリング変更したリヤサスもかなり良い感じ。 きちんとまっすぐなフレームが肝です!

 納車後すぐに箱根に行ってきたKさん「ものすごく良くなった!怖くない、最高!」
 明らかに全部の相乗効果ですね。 暫く走らせたらセッティングを詰めましょうね。
 
 見た目はそんなに変わっていませんが、オートバイは走らせてナンボ。 走りが良くなった(ノーマルとは雲泥の差です!)この後はベースが出来ているので、ブレーキを変えようが カッコ付けようが思いのままです。 機能としては多分 十分ですけどね(笑)

 横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスターをメインに修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。
 2019年にフレーム修正機を導入いたしました。是非ご活用ください。

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