2020年4月16日木曜日

カワサキZ1000Mk2 シリンダーとヘッドの間からのオイル漏れ


 昨年 フレーム修正を依頼してくれた T君の カワサキZ1000Mk2。 
「ビックリするほど乗りやすくなった!」 と喜んでいただいて半年、 今度はエンジンからのオイル漏れが酷いという事で入庫しました。




 以前フレーム修正の際 「漏れてるな~」と思っていたのですが、オーナーさんにも ご予算が有りますので 全てを一気に修理というのは中々難しく 持ち越しとなっていました。
 シリンダーとヘッドの間からシール材がはみ出ていますが、まず間違い無く ろくでもない事になっているでしょうね~ 修理はヘッドの脱着が必要です。


 数年前 他店で購入の際 シリンダー迄外された状態は見たとの事で、いわゆる腰上オーバーホール渡しという事だったそうです。


 で、今回カムカバーを外してみたら う~ん これは~


 どこの段階でこうなったかは判りませんが「カムホルダー部分のネジが抜けたので修理しました」という名目で追加の破壊活動がなされたようです。 カムホルダーボルトに普通のキャップボルトを使った為、座面が凹んでしまっています。 ここはフランジボルトを使ってほしかった。 
 更に2本、スタットボルトとナットで止められています。  今回バルブ回りもチェックする予定だったのですが、このヘッドを一式修理するとなると完全に時間も予算もオーバーするので、残念ながら触らず済ませます。 


 ヘッドを外すと予想通りの状態。 


 Oリングが完全に千切れた状態で シール材がてんこ盛りに塗ってありました。
 ピストンは0.5OSが入ってホーニング目もクッキリなので、ピストンは変えて有る様ですが、カムチェーンアイドラーシャフト上に載せる小さなダンパーが 古い物を使いまわした感じで、カチコチ。 多分アイドラーも使いまわしでしょうね。


 その後清掃。 シール材の残りかすを取るのって意外に面倒で手間が掛かります。
後は普通に組み立てただけなのですが、何故か?ガラガラ音のノイズが減った、、、
 とは言え、オイル漏れを止めただけで、他が怪しいのは そのまま全く変わっていませんので、壊滅状態になる前に早めのオーバーホールをお勧めします、、、

 横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスターをメインに修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。
 2019年にフレーム修正機を導入いたしました。是非ご活用ください。

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