2017年2月16日木曜日

カワサキZ1100GP 修理その4


 前回リヤ周りの作業が終わった Sさんの カワサキZ1100GP。かなりシャキッとしてきました。 リヤサスはもちろんXTENSION OHLINSブラックラインです。




 次はフロントブレーキキャリパーです。 よく見ると????


 入っているべきクラッシュワッシャーが入っていません。 


 左右共ワッシャーが入っておらず、ボルトが無茶苦茶固く締められていましたが、そういう事じゃないでしょうにね~ 手持ちが無かった?理由にならないですね~



 リヤと同じくキャリパー内部とピストンをきれいにします。 


 シール類を新品にして組み立て。 


 ここもパッドが当たる部分に入っているはずの上側のガイドプレートが入っていないので


 部品を取り寄せました。 これが入っていないと、ブレーキパッドでキャリパーが削られてしまいます! パッドも新品にしました。


 マスターシリンダーのキャップ、ラバーも奇麗にしてフルードを交換。フロントブレーキの作業はこれで終了。



 次はフロントホイールです。 ベアリングを抜きました。ホイールと一緒にペンキが塗られているダストシールは間抜けなのできれいにします(笑)


 新しいベアリングを入れました。シャキッとしてきましたね~


 この 至る所に塗りたくられているカッパーグリスと


 金色のペンキは もちろん、きれいにして組み付けます。


 今度はフォークを分解。 何年前にオイル交換されたか解らない状態ですね。


 インナーチューブが錆びているのと、Z1100GP特有のフォークを左右連結する機構が付いていてインナーチューブ中ほどに穴が開いているのと、トップキャップがセパレートハンドルを押さえるためのネジが、、、(中略)とにかく今となっては使いづらいインナーチューブなので、手持ちのZ1000Jのインナーチューブを再メッキした物を使って組み替えます。


 シールはもちろん、スライドメタルも交換、フォークスプリングもXTENSIONオリジナルに交換しました。




 ステムベアリングも交換。ステムも交換しますからね。


 足回りを組み立てて、タンクを載せる前にガソリンが漏れるコックをはずしてみました。 



 シールテープを巻けば漏れが止まると思ったのでしょうか? 止まりません。 




 フューエルコックをオーバーホール。 この楕円形のOリングと留めボルト部分に入れるガスケットを変えれば漏れは止まります。ガソリン漏れは本当に火が付くので危険です。  これで一通りの作業が終わりました。


 完成! 置いてある姿も シャキッとしたような? 気がするだけでしょうか?


 ハンドル回りも当店のステムを付けた事によってパイプハンドル化。インナーチューブをZ1000Jに変えたのでイニシャルアジャスターも付けられました。 これでセッティングの変更も可能となりました。


 電気系は1式Z1000R化。 プラグキャップまで全て変えました。 これで、何も心配なく乗ることができるようになりました。 これで、もう何も問題ありません! と、言いたいところなんですが、今回何もしていないエンジン、キャブも直さないと、、、、
 ぜひ、この後のエンジンオーバーホールもお任せいただければと思います!

 決して、脅かすわけではないですが、カワサキZシリーズは40年前後経っている車両ですから、直す所は それこそ端から端までと言った事となる場合が多々あります。 私個人の考えとしては、最初に全部直してあとはオイル交換だけで乗って、たまにちょっと変化させる様な形が理想だと思います。最初の金額はいきますが車両を買ってから、あっち直してこっち直して、とやっていくと2重にローンを組むか、我慢して変なバイクに乗り続ける。もしくは 暫く乗れない時間が出来てしまう等の場合がありますからね。 

 という事で、車両購入をお考えの方はぜひ!最初からご相談ください。 色々なパターンでお応えいたします!


 横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスター、ビューエルをメインに 修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。新店舗では車両販売も始めますので、欲しい車両がある方は是非お問合せ下さい。

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