2018年5月9日水曜日

カワサキZ1000Mk2 バッテリー上がり と車検整備


 先日OURYのグリップを購入してくださった Fさんから充電不良修理と車検を依頼されました。




 依頼されたのは連休前。 4日程置いてあった床はこんな状態。


 搭載されていたバッテリーは完全にお亡くなりになっています。 レギュレーターは交換されています。 


 左サイドカバー内の電装ケースを開いてみると レギュレーターのカプラーが外れていました。 これでは もしステーターコイルに問題が無くても充電はされませんね~


 外れていたカプラー内の端子を見ると 刺さっていなかったせいか かなり腐食しています。 かなり長期間外れていたのでしょうね。


 端子を磨きます。 それにはこういうツールを使うと簡単! ピンセット形状にダイヤモンド ヤスリが付いています。


 挟みながら、ゴシゴシすると腐食部分を削り取ることが出来ます。 カプラー両側の端子を奇麗にして繋ぎ直します。 電圧を測ってみるとほぼ出力していません。 ステーター直接で測っても同じ。 ステーターコイルは交換です。 レギュレーターは後でもう一度確認です。


 替えのバッテリーは 今繋がっているバッテリーの上に載せて有りました。 
ここ暫く2個積んでダメになったら繋ぎ変えていたそうです、、、、 液漏れしなくて幸いでしたね。 とりあえず充電してみます。


 カバーを外しました。 コイルは焦げてますね~ これは交換です。


 ステーターコイル交換の際はカバーを交換して欲しいとの事で、新品のカバーが持ち込まれていましたので 入れ替えました。 今迄付いていたメッキより 全然いいですね!
 電圧を測ると液入りバッテリーでは問題無いレベル。 もし後でリチウムバッテリーを積むことになったら、再度チェックが必要ですが 暫くはこのバッテリーが使えそうです。(多分)最近の液入りバッテリーは突然死するので断言できませんが!(笑)



 次は車検整備ですが、まずはブレーキフルード交換。 何年入っていたのか解らないフルード。 色が凄いですね~ 抜いても汚れが溜まってます。 


 新しいフルードと入れ替えました。 新しいフルードだと底の部分が見えます(笑)
プラスチック部分の汚れは落ちませんでした。 劣化も進んでいるので交換なりオーバーホールなり キャリパーと共に考えたほうが得策だと思います。 ちなみに エアーもかなり噛みこんでいたので 新しいフルードとエア抜き効果でカッチカチのタッチに変身しました。 


 リヤはフルードがロアレベルより下がっていて こちらもエアが噛みこんでいました。
パッドの残量は3mm程なので交換も考えられるのですが、ディスクプレートの摩耗限度を超えているので どちらか一方では片手落ちとなってしまいます。近々予算を作って同時交換が得策と思います。


 全体をチェックしていて気付いたのがチェーンの張り。 遊びゼロのパンパン状態です。 これではサスも動かないし、ミッションのアウトプットシャフト、ベアリング、ホイールベアリングに物凄い負担がかかります。 チェーンが丈夫な630なのも仇となります。 なぜこんな状態なのか理解に苦しみますが、 緩めて給油を行いました。
 
 他、クラッチ調整、ブレーキ、クラッチレバーの曲がり修正、給油を行いましたが、クラッチレバーのピポット穴が広がってしまっているので、ガタが大きく 使用感が今一つです。  点火系もなぜか?ポイントが付いている と、 直した方が良い部分が沢山ありますが予算も有ることですので、徐々にでも直すことをお勧めします。 きちんと全て直せば現行車にも劣らず 普通に乗れる車輌になりますからね!近日中に車検を取って納車です。


 横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスターをメインに 修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。新店舗では車両販売も行っておりますので、欲しい車両がある方は是非お問合せ下さい。

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