2017年9月15日金曜日

スズキGSX-R1100 ボンネビル仕様のメンテナンス


 1986年型GSX-R1100 ボンネビル仕様にお乗りの Hさんからメンテナンスの依頼をいただきました。 



 現状、スロットルを閉じても何かが引っ掛かったように回転が下がらない、クラッチのつながりがおかしい。 ついでに何年もメンテナンスしてないから他も一通り見てほしい。という内容。



 先ずはキャブを取り外してみました。 さすが!ファンネルで走らせていると汚れが凄いです。 私も昔はファンネルで乗っていましたが、ここ15年位はフィルターを付ける派です。 街乗りで長時間全開する事って先ず無いですからね。



 すべての中身を外して洗浄。 トレイにはこの汚れが残りました。 ファンネルで乗っている車両のキャブは大概こんな感じです。 こう云う物を吸い込んでる訳ですね!
 この後 微妙なセッティングだったジェット類を変更して、コチコチになっていた燃料ホース、Oリングも交換。組み立て、同調を取って完了させました。


 次はクラッチです。



 クラッチプレート、フリクションプレート、スプリングを新品に交換。 



 クラッチレリーズも新品にしました。 部品の値段が安いので、オーバーホールより交換を選びました。 




 ついでに取り外したフロントスプロケットカバーの内側も奇麗に洗浄。 チェーン、スプロケットも奇麗に洗浄したのでスッキリ!



 ホイールを取り外して点検。新品から変えた事が無いという”ガタ”の出始めたマルケジーニのホイールダンパーと


 ゴリゴリしていたベアリングを前後共交換。



 ダンパーの穴の中を奇麗にして新しいダンパーを組み込みました。 これで、シャキッとする事でしょう。


 他、フォークをオーバーホール。 キャリパーを洗浄。 すり減っているのですが、どうしても鋳鉄ディスクローターじゃないと嫌だ!という 今時珍しい我がまま(笑)には私の私蔵品のヨシムラレース用鋳鉄ディスクをお譲りしました。 


 最後にブレーキフルード、クラッチフルードも交換。予算の都合で出来なかったリヤサス周り以外の可動部を殆どメンテナンスしたので 軽やかに押す事が出来るGSX-Rになりました。 後は変更したキャブセッティングが Hさんの好みかどうか? 走り回っていただいて、問題が有れば直しますので、いつでも言っていただければと思います。 回転もスパッと落ちるようになりましたから、大丈夫だと思いますけどね。

 この車両をやっていたら、私もGSX-Rに乗りたくなってきました。 久しぶりに地下のGSX-R直して乗ろうかな~?!

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