2015年7月2日木曜日

ビューエルM2 エンジンオーバーホールその2


 エンジン分解前にエンジン全体を綺麗にしておきます。



 キャブ周りも汚れを落として分解開始です。


 ロッカーケース、シリンダーヘッドのガスケットはどれもしっかりしています。 という事は、オイル漏れの原因はブリーザーからとなります。 



 面白いのはインテークポートの汚れです。 上がフロントバンク。下がリヤバンクですが明らかにリヤバンクのインテークはオイルリークしています。 エキゾースト側のカーボンも、とてつもなく厚く付いています。 オーナーさんに確認した所、オイルの消費は半端じゃなくオイル交換するまでも無く減っていったそうです! こちらの原因はバルブステムシールが熱でカチカチになってシールの役目を果たしていませんでした。


 ここ迄凄いカーボンですから、もう削り落とすのが最善という事で、



 時間をかけて綺麗にしました。 コレにあと何時間かかけるとポート研磨、燃焼室研磨まで出来ます(笑) 今回はそういうオーダーでは無いのでコレ位で十分です。 不思議に思ったのはバルブステムのロッカーアームと当たる部分に全くの傷もへこみも無かったことです。 他のエンジンだと、そうなっている事も多いんですけどね?
 この後、バルブシートカット、バルブリフェイス、すり合わせです。


 シリンダーの方はかなり重症で、シリンダーの上部、下部ともピストンリングでシリンダーに溝が出来ています。 横に入った線状の痕がそれです。 それと縦傷。 全体にリングのアタリも悪いので、オーバーサイズピストンを用意しておいて正解でした。 コレは内燃機屋さんでトルクプレートを使用してボーリング加工してもらいます。 


 ピストンは左がリヤバンクの物ですが、焦げ方にかなり差があります。 リヤバンク側には、乗った時に太もも部分の熱害を避ける為のカバーが付けられているので、冷えないのでしょう。
 だからといってそのカバーを外すと物凄く熱いので、それは出来ないでしょうね~。 ちなみに私のX1は外してありますが、ジーパンでは乗っていられません!!!(頭に来る位熱いです!!)

 次はプライマリーケースです。

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